歴代大河ドラマの視聴率が最も高かったのは、1987年の『独眼竜政宗』(渡辺謙主演)の39.7%です。

最も低いのは2019年の『いだてん〜東京オリムピック噺〜』で8.2%。1回の放送に限れば、1964年の『赤穂浪士』が記録した53.0%が歴代最高です。

以下、期間平均(初回から最終回までの平均)の高い順に64作を並べ直し、低いほうの並びと、単発で高かった回もあわせて整理しました。
数字はすべてビデオリサーチ調べ・関東地区の番組平均世帯視聴率です(2026年8月25日確認)。

→ 大河ドラマとは|歴代作品と2027年の最新作まで

視聴率ランキング トップ15(期間平均)

順位 放送年 作品 主演 期間平均 最高
1 1987年 独眼竜政宗 渡辺謙 39.7% 47.8%
2 1988年 武田信玄 中井貴一 39.2% 49.2%
3 1989年 春日局 大原麗子 32.4% 39.2%
4 1964年 赤穂浪士 長谷川一夫 31.9% 53.0%
5 1981年 おんな太閤記 佐久間良子 31.8% 36.8%
6 1965年 太閤記 緒形拳 31.2% 39.7%
7 1983年 徳川家康 滝田栄 31.2% 37.4%
8 1996年 秀吉 竹中直人 30.5% 37.4%
9 1986年 いのち 三田佳子 29.3% 36.7%
10 1995年 八代将軍吉宗 西田敏行 26.4% 31.4%
11 1979年 草燃える 石坂浩二/岩下志麻 26.3% 34.7%
12 1991年 太平記 真田広之 26.0% 34.6%
13 1978年 黄金の日日 市川染五郎 25.9% 34.4%
14 1969年 天と地と 石坂浩二 25.0% 32.4%
15 1975年 元禄太平記 石坂浩二 24.7% 41.8%

上位20作のうち7作が1980年代、4作が1990年代の作品です。上位20作でいちばん新しいのは2008年で、2000年代以降の作品はほとんど入ってきません。

年代ごとに期間平均をならすと、1980年代を山にして、そこから下がり続けているのが分かります。

年代 作品数 期間平均の平均
1960年代 7作 23.6%
1970年代 10作 23.1%
1980年代 10作 28.8%
1990年代 11作 22.2%
2000年代 10作 19.8%
2010年代 10作 14.1%
2020年代 6作 12.1%

ただしこれは「大河が見られなくなった」ことだけを意味しません。後述するとおり、視聴率の測り方も、テレビの見られ方も、この60年で変わっています。

期間平均が低かった10作

放送年 作品 主演 期間平均 初回
2019年 いだてん〜東京オリムピック噺〜 中村勘九郎/阿部サダヲ 8.2% 15.5%
2025年 べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 横浜流星 9.5% 12.6%
2024年 光る君へ 吉高由里子 10.7% 12.7%
2023年 どうする家康 松本潤 11.2% 15.4%
2012年 平清盛 松山ケンイチ 12.0% 17.3%
2015年 花燃ゆ 井上真央 12.0% 16.7%
2018年 西郷どん 鈴木亮平 12.7% 15.4%
2022年 鎌倉殿の13人 小栗旬 12.7% 17.3%
2017年 おんな城主 直虎 柴咲コウ 12.8% 16.9%
2021年 青天を衝け 吉沢亮 14.1% 20.0%

下位10作はすべて2010年以降の作品です。
低い順に並べても年代順に近い並びになるので、この表は作品の出来より年代の効果を映していると見たほうが実態に合います。

※イラストと会話は、このサイトの案内役として人物の姿を借りたものです。実際の発言ではありません。

小栗忠順

小栗忠順

この表を作の優劣と読まぬことだ。下から十作はいずれも二〇一〇年以降のもので、低い順に並べたはずが年代の順に近くなる。数が下がったのは、測り方とテレビの見られ方が変わったことの現れでもある。

1回の視聴率が高かった10作

こちらは期間平均ではなく、その作品の中で最も高かった回の数字です。

順位 放送年 作品 最高 期間平均
1 1964年 赤穂浪士 53.0% 31.9%
2 1988年 武田信玄 49.2% 39.2%
3 1987年 独眼竜政宗 47.8% 39.7%
4 1975年 元禄太平記 41.8% 24.7%
5 1965年 太閤記 39.7% 31.2%
6 1989年 春日局 39.2% 32.4%
7 1983年 徳川家康 37.4% 31.2%
8 1996年 秀吉 37.4% 30.5%
9 1981年 おんな太閤記 36.8% 31.8%
10 1986年 いのち 36.7% 29.3%

1位の『赤穂浪士』は期間平均31.9%に対して最高53.0%と、21.1ポイントの開きがあります。
山場の回だけ跳ね上がる作品と、平均が高いまま安定する作品は別だということです。

初回視聴率の歴代比較

ここまでは期間平均の話でした。初回だけを取り出すと、並びが少し変わります。

初回視聴率が高かった10作

順位 放送年 作品 主演 初回 期間平均 差
1 1988年 武田信玄 中井貴一 42.5% 39.2% -3.3
2 1965年 太閤記 緒形拳 35.2% 31.2% -4.0
3 1983年 徳川家康 滝田栄 34.9% 31.2% -3.7
4 1991年 太平記 真田広之 34.6% 26.0% -8.6
5 1964年 赤穂浪士 長谷川一夫 34.3% 31.9% -2.4
6 1966年 源義経 尾上菊之助 32.5% 23.5% -9.0
7 1981年 おんな太閤記 佐久間良子 32.2% 31.8% -0.4
8 1982年 峠の群像 緒形拳 31.3% 23.7% -7.6
9 1974年 勝海舟 渡哲也→松方弘樹 30.5% 24.2% -6.3
10 1984年 山河燃ゆ 松本幸四郎 30.5% 21.1% -9.4

初回の上位10作と期間平均の上位10作で、重なるのは5作です。初回が高い作品がそのまま平均も高い、という関係にはなっていません。

初回視聴率が低かった10作

放送年 作品 主演 初回 期間平均 差
2025年 べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 横浜流星 12.6% 9.5% -3.1
2024年 光る君へ 吉高由里子 12.7% 10.7% -2.0
1989年 春日局 大原麗子 14.3% 32.4% +18.1
2018年 西郷どん 鈴木亮平 15.4% 12.7% -2.7
2023年 どうする家康 松本潤 15.4% 11.2% -4.2
2019年 いだてん〜東京オリムピック噺〜 中村勘九郎/阿部サダヲ 15.5% 8.2% -7.3
1977年 花神 中村梅之助 16.5% 19.0% +2.5
2015年 花燃ゆ 井上真央 16.7% 12.0% -4.7
2017年 おんな城主 直虎 柴咲コウ 16.9% 12.8% -4.1
2022年 鎌倉殿の13人 小栗旬 17.3% 12.7% -4.6

放送中に伸びた作品と、落ちた作品

初回と期間平均の差を見ると、その作品が放送中に視聴者を増やしたのか減らしたのかが分かります。

期間平均が初回を上回った5作(放送が進むほど見られた作品)

放送年 作品 初回 期間平均 差
1989年 春日局 14.3% 32.4% +18.1
1987年 独眼竜政宗 28.7% 39.7% +11.0
1995年 八代将軍吉宗 22.1% 26.4% +4.3
2008年 篤姫 20.3% 24.5% +4.2
1972年 新・平家物語 17.3% 21.4% +4.1

1位の『春日局』は、初回の低さに理由があります。
放送開始が1989年1月1日の元日で、裏番組に『新春かくし芸大会』と『TBS大型時代劇スペシャル』が並んでいました。初回14.3%は大河の歴代ワースト2位ですが、期間平均は32.4%で歴代3位です。
初回の数字は、作品の評価より放送日の事情を映すことがあるという例になります。

期間平均が初回を下回った5作(初回から離れていった作品)

放送年 作品 初回 期間平均 差
1984年 山河燃ゆ 30.5% 21.1% -9.4
1966年 源義経 32.5% 23.5% -9.0
2004年 新選組! 26.3% 17.4% -8.9
1991年 太平記 34.6% 26.0% -8.6
1968年 竜馬がゆく 22.9% 14.5% -8.4

数え直すと、期間平均が初回を上回った作品は64作中11作です。残る53作は初回を超えられませんでした。初回で決まってしまう作品のほうが多い、というのが60年ぶんの数字の答えになります。

なお、放送中・放送予定の作品では、2026年の『豊臣兄弟!』が初回13.5%です。期間平均は放送終了まで確定しません。

近年の推移と個人視聴率

2020年度からは、世帯視聴率に加えて個人視聴率も公表されています。

放送年 作品 主演 世帯 期間平均 個人 期間平均
2014年 軍師官兵衛 岡田准一 15.8% —
2015年 花燃ゆ 井上真央 12.0% —
2016年 真田丸 堺雅人 16.6% —
2017年 おんな城主 直虎 柴咲コウ 12.8% —
2018年 西郷どん 鈴木亮平 12.7% —
2019年 いだてん〜東京オリムピック噺〜 中村勘九郎/阿部サダヲ 8.2% —
2020年 麒麟がくる 長谷川博己 14.4% 8.5%
2021年 青天を衝け 吉沢亮 14.1% 8.4%
2022年 鎌倉殿の13人 小栗旬 12.7% 7.6%
2023年 どうする家康 松本潤 11.2% 6.7%
2024年 光る君へ 吉高由里子 10.7% 6.2%
2025年 べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 横浜流星 9.5% 5.5%
2026年 豊臣兄弟! 仲野太賀 (放送中・初回13.5%) (初回8.2%)

世帯視聴率と個人視聴率では数字の意味が違います。世帯は「その番組を見ていた世帯の割合」、個人は「その番組を見ていた人の割合」で、同じ番組でも個人のほうが低く出ます。年をまたいで比べるときは、必ず同じ種類どうしで比べてください。

→ 歴代大河ドラマの主演俳優一覧

数字を比べるときの3つの注意

1989年に算出方法が変わっている

ビデオリサーチは期間平均の出し方を、1963〜1988年は番組平均世帯視聴率に放送分数を掛けて合計し、総放送分数で割る加重平均、1989年以降は毎分視聴率を合計して総放送分数で割る方法、と説明しています。
古い作品と新しい作品を1ポイント単位で比べても、あまり意味がありません。

録画とネット配信は入っていない

ここに並べた数字は、放送と同時に見た人だけを数えたリアルタイム視聴率です。録画やNHKオンデマンドでの視聴は含まれません。録画視聴を含む指標(タイムシフト視聴率・総合視聴率)はあとから導入されたもので、それ以前の作品には遡って存在しません。古い作品と新しい作品では、数字が拾っている「見方」の範囲がそろっていないということです。

放送回数も放送期間もそろっていない

大河は50回前後で1年というのが近年の形ですが、半年で交代した年や、放送そのものが中断した年があります。
たとえば2020年の『麒麟がくる』は、期間平均の対象が2020年1月19日〜6月7日と2020年8月30日〜2021年2月7日の全44回です。

幕末が舞台の大河の視聴率

2027年の『逆賊の幕臣』と同じく幕末を舞台にした作品は、期間平均が確定しているもので15作あります。

放送年 作品 主演 期間平均
2008年 篤姫 宮﨑あおい 24.5%
1974年 勝海舟 渡哲也→松方弘樹 24.2%
1990年 翔ぶが如く 西田敏行/鹿賀丈史 23.2%
1998年 徳川慶喜 本木雅弘 21.1%
1980年 獅子の時代 菅原文太/加藤剛 21.0%
1963年 花の生涯 尾上松緑 20.2%
1967年 三姉妹 岡田茉莉子/藤村志保/栗原小巻 19.1%
1977年 花神 中村梅之助 19.0%
2010年 龍馬伝 福山雅治 18.7%
2004年 新選組! 香取慎吾 17.4%
2013年 八重の桜 綾瀬はるか 14.6%
1968年 竜馬がゆく 北大路欣也 14.5%
2021年 青天を衝け 吉沢亮 14.1%
2018年 西郷どん 鈴木亮平 12.7%
2015年 花燃ゆ 井上真央 12.0%

幕末ものの平均は18.4%で、全64作の平均20.9%を2.5ポイント下回ります。
ただしこの差の大半は、幕末ものが新しい年代に偏っていることで説明できます。1作ずつ同じ年代の平均と比べ直すと、上回ったのが6作、下回ったのが9作で、差の平均は-1.5ポイントにとどまります。
年代平均をいちばん大きく上回ったのは2008年の『篤姫』で+4.7ポイントでした。
「幕末は数字が取れない」と言われることがありますが、同じ年代どうしで比べるかぎり、やや低めではあっても、時代設定だけで沈むという差にはなっていません。

過去の大河を見る方法

ここで挙げた作品の多くは、NHKオンデマンドで配信されています。配信本数と料金は次のページにまとめました。

→ NHKオンデマンドの料金と大河の見方

出典

  • ビデオリサーチ「NHK大河ドラマ 過去の視聴率」(NHK総合 日曜20:00〜/関東地区)
    https://www.videor.co.jp/tvrating/past_tvrating/drama/03/nhk-1.html

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