2027年の大河ドラマ『逆賊の幕臣』の登場人物は、2026年10月9日時点で32人が発表されています。
役名だけを並べても関係はつかめません。
このページでは、小栗忠順から見た距離で人物を並べ直しました。
中心にいるのは主人公の小栗忠順(演:松坂桃李さん)です。
相関図の全体像
小栗忠順を真ん中に置くと、人物は次の11つのかたまりに分かれます。
- 家族(6人) … 小栗忠高、くに、みち、小栗忠道、建部政醇、駒井朝温
- 小栗家を支えた人々(3人) … 武笠祐左衛門、荒川祐蔵、佐藤藤七
- 師と友(2人) … 安積艮斎、栗本鋤雲
- 仕えた将軍(3人) … 徳川家慶、徳川家定、徳川家茂
- 幕政の中枢(4人) … 阿部正弘、井伊直弼、徳川斉昭、鳥居耀蔵
- 幕臣の同僚(2人) … 朝比奈昌広、滝川具挙
- 朝廷(4人) … 孝明天皇、明治天皇、岩倉具視、鷹司政通
- 薩摩・長州(4人) … 吉田松陰、高杉晋作、島津久光、島津斉彬
- 道を分けた相手(1人) … 勝海舟
- 勝海舟の家(1人) … たみ
- 金で支えた商人(1人) … 三野村利左衛門
以下、かたまりごとに見ていきます。
※イラストと会話は、このサイトの案内役として人物の姿を借りたものです。実際の発言ではありません。
勝海舟
役名をずらりと並べただけじゃ、誰が誰やら分からねえな。
小栗忠順
だからこの頁は、わしから見た遠さで並べ直してある。家族、家を支えた者、師と友、仕えた将軍といった具合だ。名を一つずつ覚えるより、この束で掴むほうが早い。
家族
小栗忠順を中心にした、家のつながりです。小栗家は三河以来の旗本で、忠順は第12代当主にあたります。
| 人物 | 演じる俳優 | 小栗忠順との関係 |
|---|---|---|
| 小栗忠高(おぐり ただたか) | 北村有起哉 | 父 |
| くに | 鈴木京香 | 母 |
| みち | 上白石萌音 | 妻 |
| 小栗忠道(おぐり ただみち) | 齋藤潤 | 養子 |
| 建部政醇(たけべ まさあつ) | 飯尾和樹(ずん) | 妻・みちの父 |
| 駒井朝温(こまい ともあつ) | 高橋光臣 | 忠道の実父 |
小栗忠高 … 知行2,500石の旗本。忠順が家督を継ぐ前の安政2年に没している。
くに … 小栗忠高の妻。名は資料により「くに子」「邦子」と表記が分かれ、出自についても記述に違いがある。
みち … 建部政醇の娘で、名は道子。忠順の最期のあと、身重のまま会津へ逃れた人物として知られる。
小栗忠道 … 駒井朝温の次男で、忠順の養女・鉞子の許嫁として小栗家へ養子に入った。忠順が開いた仏語伝習所の第一期生としてフランス式の兵学を学び、歩兵差図役頭取を務めた。慶応4年閏4月、高崎で斬首され21歳で没している。
建部政醇 … 播磨国林田藩の第8代藩主で、官位は従五位下・内匠頭。大番頭や奏者番を務めた。国学を学び、藩士の子弟教育にも力を入れた人物で、娘の道子が忠順の正室となっている。
駒井朝温 … 上野国連取などに領地を持つ旗本で、目付から大目付・勘定奉行・陸軍奉行並まで進んだ。次男の忠道が忠順の養子となり、三男の忠祥も小栗家を継いでいる。
小栗家を支えた人々
小栗家に仕えた人と、知行地・上州権田村の人です。屋敷を守った者、従者として渡米した者、年貢を納めた名主が含まれます。
| 人物 | 演じる俳優 | 小栗忠順との関係 |
|---|---|---|
| 武笠祐左衛門(むかさ ゆうざえもん) | ANI(スチャダラパー) | 小栗家の家老格 |
| 荒川祐蔵(あらかわ ゆうぞう) | 草川拓弥 | 小栗忠順の従者 |
| 佐藤藤七(さとう とうしち) | 甲本雅裕 | 小栗家知行地の名主 |
武笠祐左衛門 … NHKの役紹介では、忠順の父・忠高の代から小栗家に仕えた用人で、2,500石の旗本家を切り盛りする実務家とされている。
荒川祐蔵 … 旧姓は江幡、名は尚賢。常陸国の酒造家に生まれ、安政元年に江戸へ出て小栗家に寄寓した。万延元年遣米使節では忠順の従者として渡米し、権田村へも従って、忠順とともに斬首された。
佐藤藤七 … 小栗家の知行地・上州権田村の名主で、通称は勘兵衛。漢学に秀で、村で寺子屋を開いた。万延元年遣米使節へ農民として異例の随行を許され、世界一周を経験した最初の日本の農民として知られる。
師と友
8歳のときに入門した私塾「見山楼」から続く縁です。塾は小栗家の屋敷内にありました。
| 人物 | 演じる俳優 | 小栗忠順との関係 |
|---|---|---|
| 安積艮斎(あさか ごんさい) | 中村雅俊 | 学問の師 |
| 栗本鋤雲(くりもと じょうん) | 青木崇高 | 同門の盟友 |
安積艮斎 … 江戸で私塾を開いた朱子学者。門人には忠順のほか、吉田松陰・高杉晋作・岩崎弥太郎・栗本鋤雲らがいる。
栗本鋤雲 … 医師の家に生まれた幕臣で、のち外交官・ジャーナリスト。忠順と同じ安積艮斎の門下から出ている。
仕えた将軍
忠順が仕えた将軍たちです。17歳で徳川家慶に御目見えし、幕政の中心で働いたのは家茂の時代でした。
| 人物 | 演じる俳優 | 小栗忠順との関係 |
|---|---|---|
| 徳川家慶(とくがわ いえよし) | 宅麻伸 | 第12代将軍 |
| 徳川家定(とくがわ いえさだ) | ふかわりょう | 第13代将軍 |
| 徳川家茂(とくがわ いえもち) | 神尾楓珠 | 第14代将軍 |
徳川家慶 … 在職は天保8年から嘉永6年まで。ペリーが来航した年に没した。
徳川家定 … 家慶の四男。在任は嘉永6年から安政5年までの短い期間だった。
徳川家茂 … 紀州藩第13代藩主から将軍となった。在任は安政5年から慶応2年まで。
幕政の中枢
幕府の政策を決めた人たちです。開国か攘夷か、誰を次の将軍にするかをめぐって激しく対立しました。
| 人物 | 演じる俳優 | 小栗忠順との関係 |
|---|---|---|
| 阿部正弘(あべ まさひろ) | 岩田剛典 | 老中首座 |
| 井伊直弼(いい なおすけ) | 岡部たかし | 忠順を登用した大老 |
| 徳川斉昭(とくがわ なりあき) | 柄本明 | 水戸藩主 |
| 鳥居耀蔵(とりい ようぞう) | 北村一輝 | 幕臣・旗本 |
阿部正弘 … 福山藩第7代藩主。ペリー来航期の幕政を率い、安政の改革を進めた。
井伊直弼 … 彦根藩第16代藩主。大老として日米修好通商条約に調印し、安政の大獄で反対勢力を粛清したのち、桜田門外の変で暗殺された。
徳川斉昭 … 御三家・水戸藩の第9代藩主で、最後の将軍・徳川慶喜の実父。攘夷を強く唱えた。
鳥居耀蔵 … 諱は忠耀。天保期に南町奉行を務め、蛮社の獄で知られる。
幕臣の同僚
同じ幕府に仕えた旗本たちです。
| 人物 | 演じる俳優 | 小栗忠順との関係 |
|---|---|---|
| 朝比奈昌広(あさひな まさひろ) | 芝大輔 | 幕臣 |
| 滝川具挙(たきがわ ともたか) | 宮野真守 | 幕臣 |
朝比奈昌広 … 旗本で、外国奉行などを務めた。明治期には裁判官となった。
滝川具挙 … 旗本で、戊辰戦争の開戦経過における旧幕府側の中心人物として知られる。
朝廷
京都から幕府に圧力をかけた朝廷の人々です。忠順が批准書を携えて渡米した通商条約に孝明天皇が反対したことが、幕府を追い詰めていきます。第7弾で配役が発表されました。
| 人物 | 演じる俳優 | 小栗忠順との関係 |
|---|---|---|
| 孝明天皇(こうめいてんのう) | 眞栄田郷敦 | 攘夷を求めた天皇 |
| 明治天皇(めいじてんのう) | 奥野壮 | 孝明天皇の皇子 |
| 岩倉具視(いわくら ともみ) | 山中崇 | 朝廷の策士 |
| 鷹司政通(たかつかさ まさみち) | 長塚京三 | 朝廷の重鎮 |
孝明天皇 … 第121代天皇。ペリー来航の前後に在位し、幕府が勅許を得ないまま日米修好通商条約に調印したことに強く反発して、攘夷を求め続けた。忠順が批准書を携えて渡米したその条約に、反対する側の中心にいた人物で、慶応2年12月に急死している。
明治天皇 … 孝明天皇の第二皇子で、ペリー来航の前年に生まれた。父の急死を受けて慶応3年に数え16歳で即位し、大政奉還と王政復古の大号令を経て、明治新政府の君主となった。
岩倉具視 … 下級公家の出身。日米修好通商条約の勅許をめぐり、公家88人がそろって反対を申し入れた行動を主導し、和宮と将軍・徳川家茂の婚儀も後押しした。のちに王政復古を進め、明治政府の中枢に入っている。
鷹司政通 … 30年以上にわたって関白などを務め、のちに太閤として朝廷に重きをなした公家。徳川斉昭とは義兄弟の間柄で幕府の内情にも通じ、開国を容認する立場をとった。
薩摩・長州
やがて幕府を倒す側へ回る、西国の雄藩・薩摩藩と長州藩の人々です。吉田松陰と高杉晋作は、忠順と同じ安積艮斎の塾に学んだ縁で登場します。第8弾で配役が発表されました。
| 人物 | 演じる俳優 | 小栗忠順との関係 |
|---|---|---|
| 吉田松陰(よしだ しょういん) | 中村倫也 | 艮斎塾で出会う長州の思想家 |
| 高杉晋作(たかすぎ しんさく) | 寛一郎 | 松陰を師と仰ぐ長州の志士 |
| 島津久光(しまづ ひさみつ) | 斎藤工 | 薩摩藩の国父 |
| 島津斉彬(しまづ なりあきら) | 西岡德馬 | 勝海舟が心酔した薩摩の名君 |
吉田松陰 … 長州萩藩の下級武士の次男で、兵学師範の家を継いだ。江戸では佐久間象山や安積艮斎に学び、NHKの役紹介では、艮斎塾で小栗ら塾生と開国の是非を論じ合う人物とされている。ペリー来航の際に密航を企てて失敗し、のちに萩の松下村塾で高杉晋作らを教えた。安政の大獄で江戸へ送られ、安政6年に処刑されている。
高杉晋作 … 長州藩士。松下村塾で吉田松陰に学び、松陰を生涯の師と仰いだ。NHKの役紹介では、江戸に遊学して安積艮斎の塾で小栗と出会い、江戸の牢へ送られた松陰を救おうと小栗を頼る人物とされている。のちに奇兵隊を結成し、幕府の長州征討に立ち向かった。慶応3年に病没している。
島津久光 … 11代薩摩藩主・島津斉彬の異母弟。兄の急死後、藩主となった実子・忠義の父「国父」として藩の実権を握った。文久2年に兵を率いて上洛し、勅使とともに江戸へ下って幕府に政治改革を求めている。
島津斉彬 … 11代薩摩藩主。西洋の技術や世界情勢に通じ、藩内で製鉄や造船などの近代化事業を進めた。老中・阿部正弘や徳川斉昭とも交流があり、NHKの役紹介では、無名だった勝麟太郎の蘭学の才を見込んだ一人とされている。安政5年に急死した。
道を分けた相手
同じ幕臣でありながら、最後にまったく逆の判断をした相手です。
| 人物 | 演じる俳優 | 小栗忠順との関係 |
|---|---|---|
| 勝海舟(かつ かいしゅう) | 大沢たかお | 並び称された幕臣 |
勝海舟 … 幕府陸軍最後の陸軍総裁で、のち明治政府の初代海軍卿。江戸城無血開城を進めた人物で、徹底抗戦を説いた忠順とは対照的な道を選んだ。
勝海舟の家
勝海舟の家庭の人物です。小栗家と並べて描かれるもう一方の家として、第6弾で配役が発表されました。
| 人物 | 演じる俳優 | 小栗忠順との関係 |
|---|---|---|
| たみ | 瀧内公美 | 勝海舟の妻 |
たみ … 史料では民子と伝わる。江戸の商家に生まれ、深川で芸者をしていたという説がある。無役で貧しかった時代の勝海舟を支え、屋敷の人々からは「おたみさま」と呼ばれた。
金で支えた商人
武士ではない側から、忠順の仕事と遺族を支えた人物です。
| 人物 | 演じる俳優 | 小栗忠順との関係 |
|---|---|---|
| 三野村利左衛門(みのむら りざえもん) | 荒川良々 | 三井の大番頭 |
三野村利左衛門 … 幕末から明治初期の商人。三井組の大番頭として三井財閥の中興の祖とされる。忠順の金融政策を実務で支えた。
対立の構図|小栗忠順と勝海舟
この作品でいちばん見やすい対立は、同じ幕臣どうしの対立です。
| 小栗忠順 | 勝海舟 | |
|---|---|---|
| 慶応4年の主張 | 徹底抗戦 | 恭順 |
| 結果 | 罷免され、権田村へ | 江戸城の明け渡しをまとめる |
| その後 | 同年閏4月6日に斬首 | 明治政府で初代海軍卿 |
2人とも幕府を守ろうとした人物です。
守り方の判断が割れた結果、一方は斬られ、一方は明治を生きました。
小栗家の家系図
小栗家は三河から出た旗本の家で、忠順は第12代当主です。
| 代 | 名前 | 説明 |
|---|---|---|
| — | 小栗忠政 | 徳川家康の小姓から旗本へ。「又一」の通称の由来になった人物 |
| 5代 | 小栗政信 | 東善寺の中興開基 |
| 11代 | 小栗忠高 | 忠順の父。安政2年に急死した |
| 12代 | 小栗忠順 | 主人公 |
忠順は遣米使節として渡米する直前に、従妹の鉞子(よきこ)を養女とし、その許婚として駒井朝温の次男・忠道を養子に迎えました。
忠道は忠順の翌日、高崎で斬首されています。
その後の小栗家は、駒井朝温の三男である忠祥が継ぎました。
忠順の遺児・国子が成人するまでの中継ぎです。
- 妻の道子は身重のまま会津へ逃れ、慶応4年6月10日に女児を出産して国子と名づけた
- 遺族の面倒を見続けたのが、元は小栗家の奉公人だった三野村利左衛門
- 三野村の没後、道子も亡くなると、国子は親族の大隈重信に引き取られた
- 国子は婿を迎え、小栗家を再興している
斬首で家が絶えたわけではない、というのがこの家系図の要点です。
配役はまだ増える
発表は第1弾から段階的に行われていて、2026年10月9日時点で32人です。
放送開始は2027年1月10日なので、まだ発表は続きます。
このページは、発表があるたびに人物を足して組み直します。
よくある質問
相関図は公式から出ていますか
公式の相関図は、番組サイトが開設されてから出ることが多くなっています。
このページは、発表済みの配役をもとに関係を整理したものです。
登場人物は何人ですか
2026年10月9日時点で32人が発表されています。今後も増えます。
小栗忠順の家族は誰が出ますか
小栗忠高役の北村有起哉さん、くに役の鈴木京香さん、みち役の上白石萌音さん、小栗忠道役の齋藤潤さん、建部政醇役の飯尾和樹(ずん)さん、駒井朝温役の高橋光臣さんが発表されています。
勝海舟は敵ですか
敵役という描かれ方になるかは分かりません。
史実では、同じ幕臣でありながら江戸城の明け渡しをめぐって正反対の立場をとりました。
徳川慶喜は出ますか
最後の将軍ですが、配役はまだ発表されていません。
放送が始まったら、見逃した回の追いかけ方もまとめています。
配役はNHKの各発表、人物の関係と家系は小栗家の系譜を伝える各史料をもとにまとめました(2026年10月11日確認)。